GOTO ART SCHOOL
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講師紹介

栗山美智子
MICHIKO KURIYAMA
1956年生まれ、埼玉県出身。
1977年 ごとう絵画教室を設立
以後40年間、室長として児童絵画の指導を続けている。
【受賞歴】
■全日本学生美術展
・最優秀団体賞 … 30年連続受賞
■ユネスコジュニア世界児童画展
・最優秀指導者賞 … 10回超
・最優秀団体賞 … 10回超
ほか多数

山本将也
MASAYA YAMAMOTO
秋田県出身
武蔵野美術大学 油絵学科卒業
中学・高等学校教諭一種免許状(美術)取得
2014年より ごとう絵画教室講師
室長 栗山美智子 インタビュー
■ごとう絵画教室の沿革を教えてください。
40年ほど前、私が大学2年生の頃にはじめました。
当時から子どもと、教えることが好きでしたね。
絵の先生になりたいと考え始めたのは中学生の頃。
生徒の個性を伸ばし、みずからも人生を楽しむ、
素晴らしい先生との出会いがきっかけでした。
学校の先生になることも考えたんですが、教員は何かと制約が多くて。
子どもたちを本当に生き生きさせる指導をするために、自分でお教室を作ることにしました。
最初の頃は、実家の工場の空いているスペースを自分で教室に改造して、
机や椅子をもらってきて、ポスターを自分で描いて、あちこち近所に貼って生徒を募集しました。
父は「恥ずかしい」なんて言いながらも、応援してくれましたね。
そうして集まった10人ほどから、口コミでどんどん広がっていきました。
一時期はお教室がいくつもあり、あちこち飛び回って授業をしていました時期もありましたが、
いまは自宅のお教室1箇所にまとめています。

■お教室ではどんなことをするか教えてください。
主に絵(水彩、コンテ、油絵)が中心ですが、木工作や粘土、版画などの造形授業も行います。
小学校低学年までは80分、中学年からは110分、中高生は140分の授業です。
はじめに5分~10分程度でクロッキーを行います。
短い時間で描くことで、観察力、集中力、表現力が身につきます。
それが終わったら、それぞれの絵の続きに取り掛かります。
実際のものを見て描いたり、体験したことを思い出して描いたり、
自分の大好きなものを想像して描いたりと、描くものは様々です。


特に低学年では、その子の「描きたい」、「描ける」という気持ちをうまく引き出し、サポートするようにしています。
自分のペースができてきたら、各自のペースで進め、納得のいくまで描き込んで完成させます。
春と秋には野外での写生会や、人物スケッチ会を行います。
夏にはデイキャンプやダンボール工作、12月はクリスマス会なども行います。
2月には、全日本学生美術展とユネスコジュニア世界児童画展覧会に出展します。
全国の学校と画塾を合わせた日本最大のコンクールですが、毎年多くの生徒が入選し、ありがたいことに毎年、最優秀指導者賞や最優秀団体賞をいただいています。


■指導をする上で大切にしていることはなんですか?
「やればできる」という自信を身につけられることを一番大切にしています。
子供の個性に合わせた質の高い指導ができるよう、どんなに生徒が多くても8人前後の少人数制を守るようにしています。
一人一人の状態や友達同士の関係も全てわかるように、「今日は先生と一度も喋らなかった」なんてことも無いように、声をかけられる人数で指導しています。
皆が皆同じように「上手」な絵を目指すのではなく、その子の良い所を見つけ、褒めて励ますことを重視します。
そうして素敵な絵が出来上がっていくことで、達成感や、「やればできる」という自信が芽生えていきます。
絵で自信を身に付けたら、それは他の教科にも影響していき、生きる力にもつながっていきます。


■どういう生徒さんが多いですか?
はじめから絵が好きな子ももちろん多いですが、苦手な子も、最近は発達に不安のある子も多く通っています。
はじめは口数が少なかった子が、絵画教室に通っているうちに目に見えて明るく、会話が多くなり、絵を楽しんで描くようになる。そんな子がたくさんいます。
■やりがいはなんですか?
子供に自信がついてきて、表情がどんどんと豊かになり、笑顔が増え、成長していく姿を見られるのが一番嬉しいですね。
長く通っている生徒も多くて、中には幼稚園で入って、小中高大と通う子も少なくありません。
もちろん中には美大にいく卒業生も、それを仕事にしていく卒業生もいます。
でもそうした道に行かなくても、子供の頃から磨かれたセンスがさまざまな場面で役に立つ場面があるらしく、高校受験や大学受験が終わってから、また再開する生徒もいます。
最近では、親になった元生徒さんが、自分の子供を通わせてくれる方が増えていて、本当に嬉しいかぎりです。
ごとう絵画教室に通った子は写真一つ撮るのもうまいし、構図も取れて色彩感覚もあるので、ディスプレイ一つするのにも、見やすくて伝わる資料を作るのも得意だと感じます。


■今後の展望などあれば、教えてください。
今後も絵画教室を通して、子どもたちが社会で活躍できるように育つ、きっかけをつかむお手伝いができれば嬉しいと考えています。
殻にこもった思考から飛び出し、世界にはばたく子どもたちを応援していきたいと思います。
ー今日はありがとうございました。


